サックスのリサイタルに行ってきました

『西本康朗 チャリティーリサイタル』
2009年12月9日
日本大学カザルスホール

サックス:西本康朗
ピアノ:阿部篤志
特別ゲスト:Ketty-K

以下プログラム。



1. デュエット組曲チック・コリア
2. リベルタンゴアストル・ピアソラ
3. 魅せられて(Bewitched)/リチャード・ロジャース ※ゲストボーカル
4. ホワイトクリスマス/アーヴィング・バーリン ※ゲストボーカル
5. アルトサクソフォンとピアノのためのソナタフィル・ウッズ

休憩

1. コルトレーン/デイヴ・ヒース
2. ソナタ“ウォーター・ヴィジョン”/笠松泰洋
3. ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス/ヒュー・マーティン、ラルフ・ブレイン
4. アルトサクソフォンとオーケストラのためのコンチェルト/ニコライ・カプースチン

カプースチンの曲が日本初演ということなので、行ってきました。
他にどんな曲を聴けるのかチェックしなかったのですが、どの曲もなかなか面白かったです。
サックスの善し悪しはちょっと分からないのですが、甘く響いていて心地よかったです。
フィル・ウッズの作品は「ソナタ」と題しているので期待してましたが、現代曲すぎて分かりづらかったです。
笠松さんの作品はステキでした。こういうリサイタルに邦人の作品をプログラムに入れる事はとてもいいと思います。
カプースチンの曲はもともとはコンチェルト用の曲なので、ピアノの伴奏だけではサックスとのバランスがあんまりよくなかったです。
でも曲は超絶かっこいいです。
伴奏の阿部さんのピアノも小気味よく、おしゃれな感じがしました。
でも、カプースチンを弾くときはジャズからいったん切り離した方がいいと思います。
カプースチンの作品はジャズの要素がたくさん盛り込まれていますが、彼はやっぱりクラシック音楽の作曲家だと思う。
モスクワ音楽院で伝統的なロシア・ピアニズムや作曲法を学んでいるし、よく突然変異みたいに言われているけれど、辿っていくと名だたるロシアの作曲家たちに行き着くもの。
カプースチン自身、「自分の作品を練習する時はバッハなんかをよく勉強しておくといいですよ」と言ってるし。
だから、普通のジャズを弾くようにカプースチンを弾くと、ちょっと違うんじゃないかなぁと思います。うまく説明できないけど。

このカザルスホール、綺麗でこぢんまりとしていて大好きなホールのひとつなのですが、残念ながら2010年3月以降の使用が出来ないとのこと。日大のキャンパス再開発ですって。てことは取り壊されるのかな。3月までにまた来る予定はないので、これが最後なのかなぁと思うとちょっと寂しいです。